パーキンソン病

2019年2月19日

それは、脳内の神経伝達物質のひとつである「ドパミン」の不足により、運動の指令がうまく伝わらず、スムーズに動けなくなる病気です。1918年、ジェームズ・パーキンソン医師が初めて報告したため、それにちなんでつけられた名前です。

パーキンソン病は震えや筋肉のこわばり、動きづらさなどを特徴とする進行性の神経難病の一つです。現在、日本では人口10万人当たり100~150人の患者さんがいると推定され、決してめずらしい病気ではありません。

発症年齢は平均50歳台後半から60歳台と高齢者に多い疾患であるため、社会の高齢化とともに患者数の増加が予測されますが、実際には20~80歳近くまで幅広い年齢で発症しており、男女差は特にありません。

この病気については「発症10年後あたりから、人形のように動けなくなる」といったイメージを持っている方もいますが、現在では様々な良い薬があり、症状もかなりの改善が期待できます。また厚生省の「特定疾患」に指定されておりますので、設定された基準以上の状態に該当すれば治療費の補助も受けられます。

どうか無用な不安を抱かず、積極的な生活を送りましょう。
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