OTC 医薬品

「OTC医薬品って何だろう?」

最近、お薬のCMの中で 「OTC医薬品です。」というフレーズを耳にすることが増えたのにお気づきですか?

OTCは「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の頭文字で、「カウンター越しの対面販売」という意味です。

つまりOTC医薬品とは、「薬剤師のいる薬局で販売する一般薬」として、処方箋による調剤薬や、コンビニで手軽に買える医薬部外品とは区別しているのです。

あなたにピッタリあったOTC医薬品を知っていますか?

この先は、「OTC医薬品」について、とても大切なことをお伝えしたいと思います。

少し難しいかも知れませんが、どうぞ読んでみてください。

テレビや雑誌などのメディアで、数多く宣伝されているお薬は、しょっちゅう目にしたり耳にしたりすることで、いつのまにか「良く知っている薬」として刷り込まれていきます。使用したことはないけれど、名前だけは知っているお薬が、きっとあなたにもあると思います。

でも、ここでよく考えてみてください。

コマーシャルや雑誌広告によく登場するお薬が本当によいお薬だと思いますか?有名だから、効果が高いお薬なのでしょうか?

例えば同じ頭痛でも、その痛み方は人それぞれのはずです。それなのに、万人が目にするメディアで広く宣伝されている「大衆向け」のお薬を選んでいいのでしょうか?

お薬というのは、今のあなたのつらい症状を和らげ、少しでも早く治すためにあるべきです。あなたの症状や体質に適したお薬を用いることこそ、何よりも快癒の近道なのではないでしょうか?

下記の「マスコミに良く出るOTC医薬品の主なブランド」というリンクをクリックすれば、ちまたでよく見かけるお薬の名前がご覧いただけます。あい丸の内薬局では、これらのお薬を否定しているわけではありませんし、必要であればお取り寄せも販売もいたします。

ただ、上でも書いたように、症状や体質ごとに最も適したお薬を用いなければ、お薬の正しい効果は得られません。自分に合わない成分や効能のお薬を自己使用で長らく服用すれば、かえって体に悪影響があるかも知れません。

あい丸の内薬局がお伝えしたいのは、「たくさん宣伝しているお薬」イコール「良く効くお薬」では、決してないということです。

もしかしたら、あい丸の内薬局でお勧めするお薬は、あなたが今まで知らなかったブランドかも知れません。でも、「それぞれの症状や体質に一番適したお薬」を選ぶことが、薬剤師の使命だと考えるあい丸の内薬局にとって、ブランドの知名度は全く重要ではないのです。

あい丸の内薬局は、常に「あなたにピッタリのお薬」を選ぶお手伝いをしたいのです。

あなたのつらい症状や悩みをできるだけ早く取り除いてあげたい。あなたに元気と笑顔を取り戻していただきたい。あい丸の内薬局は、「あなたの健やかな毎日」のために、薬剤師の使命に忠実でありたいと考えます。

◆ マスコミによく出るOTC医薬品の主なブランド

OTC医薬品の主な種類とその効能や成分

◆あい丸の内薬局で取扱いのあるOTC医薬品の主な種類を一覧にしました。

神経系作用薬
風邪薬
(総合感冒)
「風邪症候群」の諸々の症状を緩和し、以下のような成分を用いる。

  • 解熱鎮痛成分
  • くしゃみや鼻水を抑える成分
  • 気管支拡張成分
  • 鎮咳成分
  • 去痰成分
  • 抗炎症成分
  • 漢方処方
解熱鎮痛薬 上記の風邪薬のうち「解熱鎮痛成分」を主剤とする。
鎮咳去痰薬 咳を鎮め、痰を切り、これらの症状を緩和する薬。
睡眠改善薬 あくまでも睡眠の”改善”を目的とし、睡眠薬とは区別。
眠気防止薬 カフェインの覚醒効果を睡眠防止に用いる。
乗り物酔いの薬 平衡感覚の異常による吐き気や頭痛を緩和。様々な作用の成分配合。
口腔咽喉薬、含嗽薬 主に口腔内の炎症を緩和。
胃腸薬
健胃薬・胃腸薬 消化不良・食欲不振・胃痛・胸焼け・膨満感の緩和。以下のような成分を用いる。

  • 制酸成分
  • 健胃成分
  • 消化成分
  • 胃粘膜保護、修復成分
  • 抗炎症成分
  • 消泡成分
  • 胃液分泌抑制成分
  • H2ブロッカー
  • 主な漢方成分
整腸薬 腸の働きを整える。腸内細菌を調整する善玉菌を配合したものが多い。
止瀉薬 下痢を止める薬。
瀉下薬 瀉下とは腸の運動を活発にし、排便を促進。一般に便秘薬のこと。
胃腸鎮痛鎮痙薬 胃腸の痛みや差し込みを緩和。
浣腸、坐剤 肛門に直接注入する。
血液に作用する薬
強心薬 一般用としては、専ら生薬成分を用いる。
(ジャコウ、ロクジョウ、ゴオウ、シンジュ、ジンコウ など)
コレステロール改善薬 高コレステロール症状の改善に用いる。
貧血用薬 鉄分不足による貧血を改善。
痔治療薬
外用薬
  • 局所麻酔成分
  • 鎮痒(かゆみ止め)成分
  • 抗炎症成分
  • 組織修復成分
  • 止血成分
  • 殺菌消毒成分
内服薬 主に生薬が用いられることが多い。 漢方製剤としては”乙字湯”が知られる。
泌尿器用薬
泌尿器用薬 残尿感や頻尿、尿漏れの改善に用いられる。
漢方製剤として、八味地黄丸や猪苓湯が知られる。
婦人薬
婦人薬 更年期障害や月経などに伴う体調不良の緩和。
アレルギー用薬
アレルギー用薬 花粉症、アレルギー性鼻炎などの改善薬の総称。

  • 抗ヒスタミン成分
  • 抗炎症成分
  • 血管収縮成分
  • 鼻汁やくしゃみを抑える成分
  • 漢方製剤として、十味敗毒湯や葛根湯加川キュウ辛夷など
鼻炎用点鼻薬
鼻炎用点鼻薬 鼻粘膜の炎症や急性鼻炎を対象とする。

  • 抗アレルギー成分
  • 局所麻酔成分
  • 殺菌消毒成分
  • 抗炎症成分
点眼薬
点眼薬 目の疲れ、かすみ、乾燥、結膜炎などの症状を緩和。

  • ピント調整成分
  • 目の充血や炎症を抑える成分
  • 抗炎症成分
  • 組織修復成分
  • 収斂成分
  • 目の乾きを改善する成分
  • 抗ヒスタミン成分
  • 抗アレルギー成分
  • その他
外皮用薬
殺菌消毒薬 (アクリノール、オキシドール、ヨウ素など)
痒み・腫れ・痛みに効く薬 副腎皮質ホルモンの抗炎症作用を利用したもので、虫刺され、湿疹、かゆみなどの緩和に用いられる。
非ステロイドの抗炎症剤 非ステロイドの塗布剤
筋肉痛などの鎮痛薬 (インドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェンなど)
局所麻酔成分 主に痒み止めや虫刺され、湿疹などの治療に用いられる。
局所刺激成分 熱感や冷感を伴って、局所的に鎮痛を促す。

  • 冷感(メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油など)
  • 熱感(カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、トウガラシなど)
抗ヒスタミン成分 (ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミンなど)
収斂、皮膚保護成分 (酸化亜鉛、ピロキシリンなど)
血管収縮成分 (塩酸ナファゾリンなど)
血管促進成分 (ヘパリン類似成分、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムなど)
漢方製剤 紫雲膏、中黄膏
角質軟化成分 魚の目や胼胝、イボ、ニキビの治療に用いる。
保湿成分 (尿素、グリセリン、オリーブ油、白色ワセリンなど)
抗菌成分 ただれやとびひなどの治療に用いる。
(スルファシアジン、ホモスルファミンなど)
抗真菌作用成分 主に水虫、いんきんたむしの治療に用いる。

  • イミダゾール系(硫酸オキシコナゾール、硫酸スルコナゾール)
  • その他(塩酸テルビナフィン、塩酸ブテナフィンなど)
毛髪用薬 発毛剤や発毛促進剤など。
精力増強剤 (テストステロン、ストリキニーネ、ヨヒンビンなど)
歯や口中に用いる薬
歯痛、歯槽膿漏用薬 薬用歯磨きなどを含め、主に歯槽膿漏、歯肉炎などの改善に用いる。

  • 局所麻酔成分
  • 殺菌消毒成分
  • 抗炎症成分
  • 止血成分
  • 組織修復成分
  • 生薬による成分
口内炎治療薬 口内炎、舌炎、口角炎などの緩和に用いる。

  • 抗炎症成分
  • 殺菌消毒成分
  • 生薬成分
禁煙補助剤 徐々に禁煙を促す目的に用いる。
滋養強壮保健薬
滋養強壮保健薬 ドリンク形状のものはドリンク剤、ビタミンやミネラル含有の保健薬はビタミン剤と呼んでいる。

  • ビタミン系
  • カルシウム成分
  • アミノ酸成分
  • その他
  • 生薬成分
  • 主な漢方製剤
その他の漢方薬
漢方薬 肥満や便秘、むくみなどを緩和する防風通聖散、防巳黄耆湯など。
その他
公衆衛生薬 衛生用品を含む。
消毒薬・殺菌剤、殺虫剤など
検査薬など 一般、尿糖、尿淡白、妊娠判定などの検査に用いる。