Q
おくすりの飲み方について
おくすりの保管の仕方について
調剤薬局の利用について
A
おくすりの飲み方について
- 「食間」と指示のあるお薬は、いつ飲めばいいですか?
- 「食間」とは、食事と食事の間という意味です。具体的には、食事をとってから約2時間後と考えてください。 まれに「食間」というのは、「食事をしている間」と思い違いをしている方がいらっしゃいますが、食事中に服用するのは間違いです。 食前や食後に比べて、食後2時間経過後の「食間」という指示は、ついつい忘れがちですね。私の知り合いの例ですが、食事の終了と同時に携帯電話のアラームを「2時間後」にセットするのを習慣にして、飲み忘れを防いでいます。携帯電話社会の現代ならではの良いアイディアだと思います。
- 水以外でお薬を飲んでも大丈夫ですか?
- お薬は、水または湯冷ましで飲むのが原則です。中にはお薬と相性の悪い飲み物もありますので、注意しましょう。
- 解熱用の頓服薬に「熱があるときに服用」と指示がありますが、何度ぐらいの熱が出たときに飲めばいいでしょうか?
- 確かに具体的に「○℃」と指示がなければ、判断に戸惑うかも知れませんね。 通常は、「38℃以上」或いは「38.5℃以上」の発熱時に飲むように言われることが多いかと思います。もちろんこのとおりで正しいのですが、あまりにも厳密にこだわる必要はありません。例えば・・・「38.5度と言われたんだから、38.2度ならまだ飲んではいけない」などと考えることはないということです。 特にお子様の発熱の場合、親御さんにとっては大変ご心配だと思いますが、発熱という症状は体の防御反応(悪い菌などから体を守ろうとする働き)の一種なので、むやみに熱を下げることだけが良いわけではないという観点も持っておいてください。たとえ40度近い高熱でも、お子様が元気に動いたり遊びたがっているようなら、無理に解熱剤を飲ませる必要はありません。逆に37度程度でも、元気が無くぐったり弱っているようなら、早急に飲ませてあげてください。 ただ、解熱剤には予防効果は全くありません。「念のために飲んでおこう」とか「風邪がはやっているから予防のために」と解熱剤を飲んでも、無意味であるばかりか、副作用の恐れもあるので、そういった飲み方だけは止めて下さい。
- 処方してもらったお薬と市販薬をいっしょに飲んでもいいですか?
- それぞれのお薬の成分にもよりますが、処方薬と市販薬の両方に同じような効果の成分が入っていた場合は、効果が強くなりすぎたり、副作用など体に悪い影響が出る可能性があります。必ず、医師か薬剤師にご相談下さい。
- 「1日3回食後に服用」と指示されましたが、食事が不規則なので2回しか食べなかった日は服用も2回でいいですか?
- 1日3回飲むお薬は、食事をしなくても3回飲んでください。食後と書いてあるから、食事をしなかったときは薬も飲まないというのは間違いです。 食後の血糖が上がるのを調節する糖尿病のお薬などを除いて、ほとんどの薬は食事をしなくても服用することが大切です。食事や生活のパターンが不規則な方は、お薬を受取る際にその旨を薬剤師にご相談ください。
- お薬をお酒で服用したり、服用の前後にお酒を飲んだりしても大丈夫ですか?
- お薬は、水か湯冷ましで服用するようにしてください。 アルコールは、多くの種類のお薬と相互作用を起こしやすい飲み物です。アルコールによってお薬の代謝が抑制され、お薬の効き目が強くなりすぎたり、逆に弱まってしまうこともあります。睡眠薬や血糖降下剤などを服用している場合は、特に注意が必要です。
- 症状が良くなったら、お薬をやめてもいいですか?
- 医師が患者様の病状に合わせて処方したお薬ですので、用法や用量、服用期間は必ず守ってください。症状が軽快しても、ご自身の判断で飲み方を変えたり、勝手に飲むのをやめたりしないで、必ず医師や薬剤師にご相談下さい。
おくすりの保管の仕方について
- お薬はどのように保管したらいいですか?
- 高温、直射日光、湿気を避け、乳幼児や小児の手の届かない安全な場所に保管してください。お薬専用の保管場所(薬箱や空き缶、引き出しなど)を決めて置くのが望ましいと思います。 お薬の中には、冷所保存や暗所保存のものなど、特殊な保管の仕方の薬もありますので、受け取る際に薬剤師の説明を必ず聞いてください。また、誤用・誤飲を防ぐ為にも、内服薬と外用薬を区別して保管するのも大事なポイントです。
- 目薬は冷蔵庫に保管したほうがいいですか?
- 目薬は冷所保存の指定がなくても、冷蔵庫に入れた方が良いでしょう。ただし、室温保存しなければならないと指示や説明書きのあるものは、必ずそれに従うようにしてください。
- 以前にいただいた「座薬」を使わずに保管していたので、次回の発熱時に使ってもいいですか?
- 発熱と言ってもインフルエンザなどでは解熱用の座薬は使用できませんし、成長期にあるお子様の場合、以前とは体重が変わっていて、座薬の量が適当でなくなっている場合もあります。お使いになる前に、「有効期限内かどうか」「適切な保存方法のもとにあったかどうか」を確認した上で、まずは医師か薬剤師にご相談下さい。
- 座薬の保管はどうしたらいいですか?
- 挿入部を下にして、冷暗所 或いは冷蔵庫に保管してください。
調剤薬局の利用について
- 処方箋を持っていけば、どこの薬やさんでも調剤してもらえますか?
- 「保険薬局」「保険調剤」「処方せん受付」などの表示のある薬局なら、どこでも調剤してもらえますので、患者様のご都合の良いお好きな薬局にお持ち下さい。 但し、「薬店」では、調剤ができませんのでご注意ください。 お薬を扱うお店は、「薬局」と「薬店」に大別されます。大まかに区別するなら、薬局には薬剤師が常駐し、処方箋による調剤ができる調剤室があります。薬剤師がいないか、もしくはいても一般の医薬品のみを販売しているお店は薬店となりますので、ご理解の上でご利用下さい。
- 処方箋はいつまで有効ですか?
- 特に記載がない限り、発効日より「4日以内」が有効です。
- お薬だけがほしいのですが、以前に出してもらったお薬をまた調剤してもらえますか?
- 薬剤師は、医師が出した処方箋に基づき調剤をおこないます。改めて医師の診察を受けて、処方せんを出してもらってください。
- 代理の者が持って行ってもお薬を出してもらえるのでしょうか。
- 処方箋さえあれば、ご本人でなくても、ご家族など代理の方でも大丈夫です。